今回は、私たちの暮らしを支えている「社会保障制度」についてご紹介します。「社会保障制度」は次の4つの柱で構成されています。
社会保険
病気やけが、出産、老後、失業、労災など、私たちの生活に潜むリスクに備える制度です。医療保険・年金制度・介護保険・雇用保険・労災保険が含まれ、全ての国民が強制的に加入します。働く人にとって特に身近な仕組みといえるでしょう。
社会福祉
障害者や高齢者、子育て世帯など、特別な支援を必要とする人々が、安心して暮らせるように支援する制度です。在宅・施設サービスの提供や保育の支援、生活困窮者への支援など、多方面で支え合いの仕組みが整えられています。
公的扶助
経済的に困難な状況にある人に対して、最低限度の生活を保障し、自立への手助けを行う制度です。生活保護制度がその代表で、所得に応じた柔軟な支援が行われます。
保健医療・公衆衛生
国民の健康を守るため、医療サービスの提供や疾病予防、母子保健、感染症対策などの活動が行われています。個人の健康のみならず、社会全体の安全や安心にも大きく貢献している分野です。
まとめ
日本の社会保障制度は、全ての国民が安心して生活できるよう、多角的な支援の柱で成り立っています。人生のあらゆる段階で何らかの形で関わる仕組みですので、制度の概要を知っておくことは、自分や家族を守るためにも大切です。将来の不安を少しでも軽減できるよう、知識としてぜひ押さえておきましょう。