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【企業の成長に繋がる重要な要素!】中小企業の賃上げ状況について

はじめに

今回は、日本商工会議所が発表した2024年4月時点の中小企業の賃上げ状況に関する調査結果についてのポイントをご説明いたします。
この調査は、中小企業の賃金動向を把握するための重要なデータであり、経営者や従業員にとって非常に参考になります。

2024年度の賃上げ

◇ 2024年度に「賃上げを実施予定」とする企業は74.3%と7割を超え、1月調査から13ポイント増加しました。これにより、賃金引き上げの動きが広がっていることがわかります。
ただ、依然として「防衛的な賃上げ」(=業績の改善が伴わないのに、人手を確保するために苦肉の措置として行う賃上げのこと)を予定している企業は59.1%で、全体の6割近くを占めています。

◇ 従業員数20人以下の企業に限定して結果を見ていくと、「賃上げを実施予定」と回答した企業は63.3%にとどまっています。
また、中でも「防衛的な賃上げ」を予定している企業は全体より高い64.1%に達しているため小規模事業所では賃上げの動きがやや鈍く、厳しい状況であることが見受けられます。

◇ 業種別に見ると、「賃上げを実施予定」とする企業は、卸売業、製造業で8割を超えています。
最も低い医療・介護・看護業で、5割強(52.5%)と全業種で半数以上が賃上げの実施を予定しています。
情報通信業や宿泊・飲食業、金融・保険・不動産業では「前向きな賃上げ」(=収益力の向上による賃上げ)が5割を超えているのに対し、運輸業では「防衛的な賃上げ」が72.2%と業種による差が顕著に現れています。

正社員の賃上げ

◇ 正社員の賃上げについては、以下の通りです。

【全体】
 賃上げ額の平均(月給)9,662円、賃上げ率3.62%(加重平均)

【従業員数20人以下の企業】
 賃上げ額の平均(月給)8,801円、賃上げ率3.34%(加重平均)

◇ 業種別では、その他サービス業、小売業で4%台と高く、運輸業、医療・介護・看護業は2%台にとどまっています。

パート・アルバイト等の賃上げ

◇ パート・アルバイト等の賃上げについては、

以下の通りです。

【全体】
 賃上げ額の平均(時給)37.6円、
 賃上げ率3.43%(加重平均)

【従業員数20人以下の企業】
 賃上げ額の平均(時給)43.3円、賃上げ率3.88%(加重平均)

◇ 業種別では、医療・介護・看護業、運輸業が4%台後半と高い水準にあります。

今後の課題

正社員の賃上げ率3.62%という数値は近年と比較して高く、日本商工会議所は中小企業にも賃上げの動きが広がっていると分析しています。
しかし、大企業との差は依然として大きく、大企業との賃上げ率の格差縮小が今後の課題と言えるでしょう。

まとめ

上記で述べた、この賃上げの動きがどのように今後の経済に影響を与えるか、注目していきたいところです。
賃金引き上げは、従業員のモチベーション向上や企業の成長に繋がる重要な要素です。
皆様の企業でも、賃金見直しの機会を積極的に活用し、健全な経営を目指していきましょう。


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